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告発の行方のlarabeeのレビュー・感想・評価

告発の行方(1988年製作の映画)
3.2
【レイプシーン演じたら「体当たりの演技」って言うの、もうやめません?】

レイプ被害を訴えるサラと女性検事キャサリンが真実を追求していく物語。日頃の素行がいいとは言えないサラ、彼女の主張はなかなか受け入れられず、犯人たちはごく軽い罪に。

最初それほど身が入ってなかったキャサリンだったがその後のサラの姿を見て、このままで終わらせられないと裁判が終わった犯人ではなく、現場でレイプを煽った男たちを告発する。

1989年、35年前の作品だが、強姦か和姦かって古くて新しいテーマなんだと再認識。だがこの時代は、今以上に女性に不利だ。こんなんどう考えても強姦。今じゃ合意したと思っていてもリスクあるからな。

映画として面白いテーマで、大女優ジョディ・フォスターもここまでやるか!?っていう迫真の演技だったのだが、物語の運びがちょっと淡白すぎのような気がする。

このテーマでジョディ・フォスターならもうちょっと惹きつける作品が撮れたはず。法廷劇なのか、サスペンスなのか、レイプ問題など社会派作品なのか、単にジョディ・フォスターを脱がせたいだけなのか、全てが中途半端で残念。

明らかに監督のせいやな、テーマと役者がいいだけに期待してしまった。
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