仕事を失い社会の理不尽に憤りを感じた男が事件を起こしていくサスペンススリラー作品。
主演はマイケル・ダグラス。
1991年の猛暑のロサンゼルスが舞台。
Ｄ‐FENSE（マイケル・ダグラス）は、道路工事渋滞に巻き込まれ、車内は蒸し風呂状態にもかかわらず渋滞で動かない車を乗り捨てて、家に向けて歩き出す。
途中、公衆電話をかけようとするが小銭が足りなく、両替してもらうために雑貨店に立ち寄る。
しかし両替を断られたためコーラを買ってお金をくずそうとするが思ったより高かったため、バットで店主を脅して値段をまけさせてお釣りのコインを得る。
その金で元妻に電話をかけて、今から娘に会いに行くことを伝えるが断られる。
その後、公園でチンピラに絡まれてカツアゲされそうになるが、逆に彼らを撃退してマシンガンの入ったスポーツバッグを奪う。
ハンバーガーショップで、モーニングメニューを頼むが、丁度ランチタイムに切り替わったばかりで、モーニングメニューのオーダーを断られてしまう。それに腹を立て、銃で脅してモーニングメニューを出させる。
さらに....
娘の誕生日にも関わらず娘に会わせて貰えない。
現代社会の誰もが一度は納得いかないと感じたことがある理不尽をあぶりだした問題作。
白いワイシャツのネクタイをしめた真面目な男性が、社会に対する鬱憤が募り、徐々に一線を超えてしまう。
一方で、普段は周囲から期待されていなかった定年を迎えた警官が、実は誰よりも責任感を持って仕事をする。
怖い一方で社会の不条理に対するもどかしさを感じられる作品です。
2021.6 テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替）
