不思議な映画で、ジャンルでいう
なれば、社会派コメディといった
ところでしょうか。
広告代理店勤務の父レスター役を
ケヴィンスペイシーさんが、熱演
されています。
妻との関係は既に冷え切っており、
反抗期真っ只中の娘には、冷たく
あしらわれる日々。
ある日、娘のチアガール姿を観に
行った際に出逢ったアンジェラに
一目惚れしたことから、
彼の中に大きな変化が巻き起こり、
少しずつ、運命の歯車が動き始め、
そこからは驚きの展開に。
危なく見えて実は純粋、男らしく
見えて実は繊細、遊び回っている
ようで実は奥手。
強そうに見えて実は弱虫、真面目
に見えて実は不真面目、真面目に
不真面目、まじめにふまじめ。
見た目に惑わされて本質を見失う
恐ろしさ、当たり前の日々は危険
なバランスの上に成り立っている。
アメリカの中流家庭の崩壊を描き
ながら、アメリカの美という題名
をつけたところに、
製作陣のセンスを感じ、賛否両論
あるかとは思いますが紛れもない
銘作と私は考えています。