上野樹里目当てで観ました。
劇中劇の「THE END OF THE WORLD」は昔なんかのエロゲで同じの観た覚えがあります。←TPOを考えろ。
世界の終わりって、はたしてどういう意味なのか。
この世に生まれ落ちた以上、すべからくそれからは逃れられないのですよね。終わらない世界なんてない。
そのためにはいったいなにが必要なのか。
どうすれば未曾有の危機を乗り越えられるのか。
水平の虹は、キラキラきれいで、だけどどこにもたどりつかない。
そんな虹のままではたしていいのか。
よいおはなしでした。
ひとつの世界が終わってからの過去を回想する一連のエピはなんの変哲もなくて凡庸で、だからこそずっと観てたいやつでした。
そういえばそんなこともあった。
あのときああすればよかった。
共感性羞恥に悶えながらもまさしく観ているこっちも同じく世界のなぞりなおしをさせられているような錯覚に陥るのですな。
画の色からカメラワーク、画角からカット割りから台詞回しまでなにからなにまでぜんぶ琴線という琴線にぶっ刺さりました。
特に就職活動のはなしからのふたりで「THE END OF THE WORLD」鑑賞するまでのシークエンスが白眉。
なんで俺このシーンで泣いてんだろ、ってとこで泣く。あとから理屈がついてくる。これはもう。この映画はいい映画だ認定待ったなしなのです。
エンドロール観たら岩井俊二関わってるやないですか。どおりで出てくる女子出てくる女子ぜんぶエロいと思った。プラシーボ効果じゃないですよ?
個人的にキスシーンがめちゃくちゃきれい。あとエロい。エロきれい。