レオピン

ある脅迫のレオピンのレビュー・感想・評価

ある脅迫(1960年製作の映画)
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二人の表情、声。いくつもの種類をちょっとずつ使い分けている。
表現を目指している者、いや接客やセールスでもなんでもいいが、対人の商売をしている人間はとりあえず見といて損はない。名人芸が見れた。この時彼らはまだ30代。

シナリオも面白い。『ヒッチコックのゆすり』みたいで恐喝者の立場が逆転するさま。「珈琲を頼む 次長のツケで」 だがこれだけで終わらなかった。最後の展開。恐喝スタンドが遠隔自動操縦型に切り替わった瞬間!

恐喝脅迫というのは最弱の人間がやるからこそ面白い。こんな事言うと叱られるが、うちのオカンだってオトンを脅してタカっているようなとこもあった(ま愛ゆえのw)。西村と金子は幼馴染を通り超えて夫婦のように。この人は下手したら学生時代から計画していたんじゃなかろうか。いっちばん遠回りして当人も忘れかけたところの最終コーナーで刺しきる。

この手の人物があなたの周りにいたら、それはもう、、、あきらめた方がいいですな。

⇒ハリウッドリメイクは頓挫したよう。日本映画でのリメイク希望。
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