「こうなったら嫌だな…」という展開が見事に続いて、救いがないまま終わっていく作品。普通じゃない映画に出会えた新奇性よりも不快感が勝ってしまってかなり苦手だった…。
序盤の卵のくだりの時点で不快すぎる上に不穏さもあって、以降も犬、息子、2台目の車、巻き戻し、ボートのナイフ不発と、見事にこっちが観たくない展開が続く。観る前に「胸糞映画」「退出者続出」みたいな評判を見てそんなにすごいの？と思っていたけど、観たら早い段階でなるほどという感じだった。
2回出てくるゴルフボールの使い方がどっちも嫌すぎてかなり印象に残った。
ウォーキング・デッドのニーガンみたいな、圧倒的カースト上位からの暴力に直面すると堪え忍ぶしかないというような諦めの気持ちにもなるけど、本作のパウルとペーターはそうではないから、また違った不快感があるんだろうな…。
