トランスマスター

タイム・マシン/80万年後の世界へのトランスマスターのレビュー・感想・評価

3.0
♯95 未来への冒険と哲学的な考察を詰め込んだSF

舞台は1899年の大晦日のイギリス
主人公は発明家のジョージ
友人にタイムマシンのプレゼンをしてから
単身4次元の時間を旅する。

今回の旅の旅程は

1899年
1917年 第一次世界大戦
1940年 第ニ次世界大戦
1966年 架空の核戦争
802701年 文字を失い思考停止したイーロイ人とそれを捕食する地底人モーロックの住む未来

果たして主人公は一箱のマッチだけで
自分の時代に戻れるのか?

◆良い点/注目ポイント
・タイムマシンの造形は床屋の椅子で
ビクトリア朝のクラシカルなデザイン
そしてまだ部屋の照明に蝋燭を使っていた時代にその動力や計器類を照らすのは何なのか?1.21ジゴワットの電流の供給元は?
その答えは手元のレバーの先に付いている
クリスタルでした。
前に倒すと未来に手前に倒すと過去に行きます。
またタイムマシンの背後についている円盤もレバーに連動して時計回りの時には未来へ半時計周りの時は過去へ向かっています。
何とバーベキューグリルを使っているらしい。
・タイムトラベルの時間の経過を研究室の向かいの洋品店のマネキンの衣装、天窓の太陽の動き、植物の成長で表現しているところがクールです。
・作品の冒頭沢山の時計🕰️がカチカチ音を立てている描写のタイムトラベル映画の元祖はこの作品です。

◆改善点
・無し

◆総括
・DVDの特典映像には
このクラシカルなタイムマシンに
20代の頃のマイケル・J・フォックスが
乗り込むという鳥肌必至のシーンが収録されています。胸アツです。

この映画を見た後
H.G.ウェルズの原作小説を読みました。
映画との違いは2つ

1899年→802701年→???年

主人公に名前は無く
タイムトラベラー

-2023年95本目-