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ザ・キープ
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『ザ・キープ』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.4
ナチスドイツの小隊が防衛のために立て籠もった山奥の古城。そこには人ならざる「何か」が封印されていた…。

監督は『ヒート』『コラテラル』の巨匠マイケルマン。彼のフィルモグラフィーからするとかなり異質な本作。当時駆け出しで自由に撮らせて貰えなかったのか、3時間半の長編をバッサリ削って90分に収めてるらしいです。巨匠となった今、全力でセルフリメイクしてほしいですね。

あらすじ…
舞台は第二次世界大戦真っ只中のルーマニア。敵軍を迎え撃つため、ドイツ軍小隊がカルパチア山脈にある城塞へやってきた。その城塞は城内にいる何かを閉じ込めるようなおかしな作りになっていた。そして、内壁には無数の十字架。代々城塞を守ってきたルーマニア人に警告されたにも関わらず金に目がくらんだ兵士が、銀製の十字架を1つ外してしまう。その日からドイツ軍兵士が1人ずつ殺されていき…という話。

ルーマニアの古城。そして十字架といえばドラキュラですよね。本作は一応吸血鬼映画なんですけど、ルゴシやリーが演じたドラキュラのような紳士な見た目ではなく、筋肉ムキムキで青白い素っ裸のおっさん。目と口が赤く光ります。血は吸いません。ちなみにジャケのやつです。

描かれているのは善と悪の対立。悪を倒すために別の悪に魂を売ることは果たして善なのか。そして、悪同士の対比によって人間の悪を際立たせ、悪により虐げられた者がまた悪を生み出すという連鎖をも描いている。ただ、かなり描写が薄いうえに、キャラクターの内面の変遷がほぼ描かれてないので伝わりづらい。ここが本作がわけわからんと言われてる理由なのかなと。

ただ、映像的センスが冴え渡ってます。城塞深部の、無限に広がり吸い込まれそうな広大で真っ暗な空間。吸血鬼を覆い尽くす渦巻く煙。木っ端微塵に吹っ飛ぶ人間の頭。最終対決の舞台なんて、SFで描かれるディストピア化した近未来のよう。そして、本当なら人の悪心を象徴する場面のはずなのに、光をバックに走る神々しいシーン等、良いのか悪いのかわかんないけど、とにかくインパクト高めな演出が多い。

そして、何よりこの映画をカルト化してるのは徹底的な時代考証に基づいたドイツ軍の武装。戦車、軍服、銃等、完璧に再現されてるようでホラー好きというよりミリタリー好きに圧倒的に支持されてるそうです。マイケルマンの拘りを感じますね。良作とまでは言えませんが、すごく魅力のある作品でした♫
◆あらすじ◆
第二次世界大戦中のルーマニアでドイツ軍は城塞を見つけ、それを拠点にして滞在したところ、兵士たちが次々と謎の死を遂げる。親衛隊のケンプヘルはユダヤ人のクザ教授とその娘のエバを連行し、城塞の謎を解かせようとする。その一方で謎の男がその城塞を目指し移動し始める。

◆感想◆
城塞に秘められた謎の力の正体を探るストーリーを軸に、第二次世界大戦中のドイツ軍の非情さも併せて描いた作品となっています。特にドイツ兵の中でも一般の兵士と親衛隊において意識の差があって、恐怖によって人を支配しようとする親衛隊隊長のケンプヘルを一般兵のオアマン大尉が嘲笑するシーンは印象的でした。

最初に訪れたオアマン大尉の部隊は城塞を守る任務について兵士が次々と死んでいきます。その後、親衛隊が到着し、城塞のある村を制圧し、城塞の謎を解かせようとします。ケンプヘル隊長を始めとする親衛隊は世間一般で知られているナチスドイツらしく、非情さと憎たらしさに満ちていました。オアマン大尉がかなり温情的であるため、その落差を感じました。

そして、その城塞に詳しい人物としてユダヤ人のクザ教授が収容所から呼ばれます。収容所のシーンなど、本作が第二次世界大戦を意識させるものになっていて、リアリティを増していたように思います。

ドイツ兵が死んでいくのと同時期に、謎の男が目覚めます。目が光っていてあからさまに普通の人じゃないことが示されていて、興味を惹く人物となっていました。

ストーリーが進むにつれて、城塞の謎が明らかになっていき、城塞に潜む怪物がストーリーを一気に変えていきます。怪物の姿がかなり異物感が強いため、現在の感覚で見ると怖さが薄れていました。怪物と謎の男の邂逅をもってクライマックスに向かうのですが、あまり盛り上がりが無かったように思います。

前半の戦争とサスペンスを組み合わせた流れが好きだったので、後半の城塞の謎が明らかになっていくと、ストーリーが変容して面白みが減ったように感じてしまいました。普通に面白かったと思います。

鑑賞日:2023年12月31日
鑑賞方法:CS ザ・シネマ
(録画日:2023年2月6日)
Yuya

Yuyaの感想・評価

2.6
監督といい俳優陣といい "幻の〜"って枕詞を付けるには豪華なんだろうけども…
逆に言ってしまえば そりゃ幻になるわって納得もできてしまう珍作
ゴージャスなんかチープなんか微妙なところが もの凄い時代の空気感を象徴していて ストーリー以外では思いのほか楽しめちゃったりもした
ただ最終的に良いモンと悪モンの区別が全くつかなかったブレッブレな境界線に ツッコミまくって終劇
観て語れば"映画通ぶれる"魅力に惹かれながらも 全くオススメできない 『鮒鮨』みたいな作品
…滋賀県は良い処です。

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