めっちゃくちゃおもしろいなこれ!
白黒で古い映画だからと今まで観てなかった自分をぶん殴りたい気持ちでいっぱいである。
終始スリリングな展開で目が離せない。
前半はポツダム宣言の受諾をめぐり、内閣でのあーだこーだの纏まらない話が続いていくが、その裏側では陸軍内でのポツダム宣言受諾反対派の不穏な動きが描かれ、緊張感がえげつない。
そして、中盤で取り返しのつかないあるショッキングな出来事をきっかけに、物語がとんでもない方向に動いていく。
人物の描き方もとてもフラットに感じた。
良い悪いかは別として、登場人物それぞれが国の為に正しいと思うことを全力で行っている。
それがこの日本が敗戦国になってしまうかどうかのタイミングで、それぞれの思惑が終結してカオスな状況になっていく。
史実なので言い方が正しいかは微妙だが、エンターテイメントとして最高におもしろい。
そして、終盤の三船敏郎の言葉が胸に沁みる。
あとなにより、映画のタイトルの出るタイミングがカッコよすぎ!なにあれ!