くま

Sweet Rain 死神の精度のくまのネタバレレビュー・内容・結末

Sweet Rain 死神の精度(2007年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作は6つの死神のお話らしいですが、その中から3話。

「死神の精度」

「死神と藤田」

「死神対老女」

がそれぞれ独立したストーリー。

その時代設定も違っていた。

だけど実は繋がっていたということを知ることになる。

伊坂幸太郎さん作品にはとても多い展開。



主人公は全く怖さのない死神。 

怖いどころかイケメンで格好いい。

イケメンの死神が主人公の映画だと昔に観たブラピの「ジョーブラックによろしく」
(面白かったことだけしか覚えていない)を思い出したが、

その点では金城武の死神もブラピに負けず良かったと思う。

女性から見たら「こんな死神なら会いたい」となるのでは?と思いながら観た。

その死神が言葉をよく知らず

「わたし醜いですから」というと顔を覗き込んで「いや、はっきりよく見えてますよ」って返答するし、

「ナンパですか?」には「難破?」と勘違いするし、、、

「雨男」と「雪男」を同類の言葉として使うし、、言葉遊びのようなクスッと笑えるシーンもあって、

とてもゆるいユーモラスな一面がある死神、、、こんな死神が7日間観察し死に値するか判断する。

その判断基準が、、本人が思い残すことはないか? やり切ったという思いがあるか? だから

非常に良心的は死神の判断基準だと言える。

普通に思う死神とは真逆だなあ~

あの黒い犬は何もの? しゃべるし(テロップで)、、犬も死神なん?

そんな感じでファンタジー的なゆるい雰囲気で進むから、、好みもあるでしょうが、個人的には面白いと思った。

そこそこ楽しめた、いやかなり良かった、、名作とかとはまた違う、まあ良作だと思う。



死神以外で良かったのは、、、

生きる気力の薄いOL役の小西真奈美さんが可愛かった。

70歳の老女役の富司純子さん、演技も素適で笑顔がとても良かった。

ラスト数分間、死神の千葉と話をしている時の表情が最高!に好き


終り方が静かで爽やかで、、ほっこりした素敵な余韻を残した。


原作の方はその内に、たぶん数か月以内には読むことだろう?
くま

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