宇宙人とドンパチ戦う映画とか、「インデペンデンス」風の地球を襲ってくる映画を想像したが、これは意外な作風だった。
まず設定がユニーク。超巨大な宇宙船が"第9地区"という場所に浮遊し20年もの間何らかの原因で動けない状況。難民となったエイリアンたちはその地区で残飯を食らう。スラム街となった地区はギャング(人間)の住処にもなっている。
国民の反対の声を受けエイリアン難民をこの地区から追い出そうとするのだが…っていう話。
ドキュメンタリー(モキュメンタリー)風の冒頭、真面目な話かと思ったらエビみたいな宇宙人がいきなり登場でSF?
今度は男がエイリアン化してちょっとグロくなり、後半は激しい銃撃などのアクション。
一歩間違えると物凄いB級作やチャちい映像のてんこ盛りになりかねないんだけど、絶妙なバランスで最後まで飽きずに見ることが出来た。エイリアンが結構不遇で人間の醜さも際立っていてそのへんの見せ方も良かった。
良い意味で、いろんな意味で裏切られた作品。