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我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜のENDOのレビュー・感想・評価

4.2
愛の定義を語り続ける登場人物たち。自主字幕で分かったことは西欧における言葉の重み。アストレによる接近禁止命令によってセラドンは生死の境目まで徹底的に退けられる。生き返って尚、アストレが現在抱えている喪失感を眼にしながら、彼女の過去に言い放った禁忌を頑なに守ろうとする。そして臆面もなくその行為を愛だと叫ぶ。ドルイド教の修道院で院長の姪に扮したセラドンa.k.a.アレクシーとして女同士愛撫しても正体は明かさない。目隠し接吻(未遂)→太陽光→遁走のテンポの良さ。映像の軽やかさに反比例する西欧社会の誓約の重さ。美しきガラテが好敵手かと思えばあっさり退場。軽薄なイラスもムカつくけど最高。木の枝で作った祭壇は開放的だけど、愛の12ヶ条は閉じてる。最後はアストレに生きることを命じられる。再契約!偶然は必然であるスピノザ的な一元論こそロメールの価値観(知ったかぶり)!
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