このレビューはネタバレを含みます
話:3.0怖さ:3.0(加0.5)映像:2.5
音楽:2.0演技:2.5時間:3.0 計16.5/20
メインビジュアル(△)-0.1
現在では性差別の対象となってしまう表現"看護婦"を用いていた所(字幕)に時代を感じた。
他にも、バイエルン人は臭うやら、ウェールズ人よりはマシやら差別まみれ。
意識があるのに訴えられないという恐怖。
そして、体に触れられている感覚で、自分の体がどうなっているのか把握していく。しかし、目に見えないため、そもそも手足がない事に気づいていない様はまさに"生き地獄"。
当の本人は、自分の身の周りで何が起きているのかを、光の明暗や振動によって判断し、楽しんでいる?(そうするしかない)様子が見て取れた。
また、主人公は回想シーン以外体が映る事がないため、基本的に声のみでの演技(心情の実況)だった。
映像表現の観点から見ると、主人公が横たわっているシーンではモノクロ、主人公の回想シーンではカラーといったように、主人公の心情を"色"で表していて、爆撃を受けてからは何も見えない事(彩りのない人生)、自分の空想や過去(回想シーン)は、幸せや喜びがあった事(彩りがあった人生)をそれぞれ効果的に表していたように思えた。