なすび

嵐の孤児のなすびのレビュー・感想・評価

嵐の孤児(1921年製作の映画)
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姉妹で姉妹役を演じる映画はいくつかあるけど(今のところ思いつく私の好きなのは『ロシュフォールの恋人たち』と『サーミの血』)これはお互い生まれ親は違うんだけど姉妹同様に育ったというちょっと複雑な設定笑 でもやっぱり本当の姉妹らしく二人で抱き合ったりキスし合ったりする場面に緊張感がないというか、姉妹愛を感じた。
目の見えないドロシーをリリアンが甲斐甲斐しくお世話し、責任感強く守るというヒロイン像がまさにグリフィス×リリアン的な気がする。
リリアンギッシュはほんとうに仕草のひとつひとつが可愛らしいのだけど、その動きをたくさんするためにも大人しく座ってるだけの存在ではいけない。悲劇に巻き込まれても抗い、奔走し、驚き続けていなくてはならない。

グリフィスのラスト・ミニッツ・レスキュー心臓にわるい。

この映画を翻案した『阿片戦争』では高峰秀子と原節子が孤児の姉妹を演じてるらしい。気になる笑

『とっておきのアメリカ小説12篇』の中にこの映画からタイトルを借りたメアリー・モリスの短編が出てきた!ので気になって見た!短編の方もおもしろいので皆様もぜひ。
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