プー

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのプーのレビュー・感想・評価

4.1
心を閉ざす青年ウィルは自身への深入りを許さず、挑発的な態度と詭弁で自ら相手との関係を切りにいく。彼の相手として成り立つにはまず多方面への圧倒的な教養と煽り耐性と彼を無理に導こうとしない寄り添う姿勢が最低限必要。
そんな凄い相手役として登場するショーンもまた喪失を抱え、将来に向いていくことができないウィルの鏡写しのような存在。
この映画はウィルの再生の物語のようでいて2人の主人公の癒し合いの物語だった。

総じてクオリティが高い。特に主要キャラクター達の演技の良さとセリフ一つ一つの納得度の高さが素晴らしい。

ただ一点、スカイラーと初めて出会うクラブでの男同士のナンパ合戦シークエンスは全然カッコよくない。この映画は当時の価値観に従って「イケてる」描写をちゃんとやってるだけなんだけど、ミラマックス/ワインスタインの文字を冒頭見てしまっているからか余計にこういうマッチョなシーンは冷めて見てしまった。
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