「ラマヌジャンは数学において不出の天才だった。この若者もね。だが心を閉じている。心を開かせたい」
心を閉ざした天才青年と心理学者の交流を描いた不朽の名作。
オーソドックスな三幕構成だけど、脇役にもしっかり見せ場があるのがとても良かった。彼女の存在が辛いシーンのピークを作り出してたし、主人公が再び立ち上がるキッカケを親友役のベン・アフレックが作ったのも効いてた。そして何よりマット・デイモンとロビン・ウィリアムズが素晴らしい。
以下、セリフメモ。
「嘘だろ?床掃除の仕事をクビになったとはな!」
「君は里親から里親へ預けられ、その内3件で肉体的暴行を受けた。しかし君は警官を殴った。訴訟不成立の申し立ては却下。保釈金額は5万ドルだ」
「監督付き保釈の同意を判事から得た。条件が2つ。毎週私と会うこと。君に会って確認するんだ。組み合わせ数学と、有限数学コースの成果をね。二つめの条件はセラピーだ」
「数学の勉強はいいがセラピーは断る」
「僕には癖が…。人から隠れようとする癖です」
(ショーンが描いた絵を見ながら)
「結婚を誤った?」
「言葉に気をつけろ」
「結婚を誤った?他の男と寝た?」
「妻を汚すようなことを言うな。殺すぞ!」
「セックスまでしちゃいたかったけどね。キスだけで満足さ」
「アハハハ。なら早くキスしちゃいましょ」
「君は天才だ。だが絵一枚で傲慢にも僕という人間を切り裂いた」
「君自身の話なら喜んで聞こう。君って人間に興味があるから。だが君はそれをしたくないんだろう?あとは君次第だ」
「癖を欠点と考える人間もいるが、とんでもない。愛していれば恥ずかしさなど吹っ飛ぶ」
「友達に会わせて。出なきゃもう寝ないわよ」
「自然になんでも記憶しちまうんだ」
「有機化学の公式も?」
「一緒にカリフォルニアに行こう」
「カリフォルニアなんて無理だよ」
「言えるなら言って。"愛してない"と。それを言ってくれたら、あなたの人生から出てくわ」
「…愛してない」
「私には解けない。普通の人間には君と私の能力差を見抜けないが、私は見抜ける」
「何を聞いてもああ言えばこう言う。なのに簡単な質問には答えられない。君は本当は何がしたいんだ?」
「俺は一生ここで働いたって平気だぜ」
「親友だからハッキリ言おう。20年経ってお前がここに住んでたら、俺はお前をぶっ殺してやる」
「お前は宝くじの当たり券を持ってて、それを現金化する度胸がないんだ。お前以外の皆はその券を欲しいと思ってる。それを無駄にするなんて俺は許せない」
「君は悪くない。君は悪くない…」
「俺を許して…」
「ショーン、これからも連絡を取っていい?」
「いいとも。大学の留守電に入れておいてくれたら時々チェックしよう」
「こんな医者と患者…アリかい?」
「ケツを撫でるなよ」
≪先生に仕事を断るお詫びを。悪いけど僕には彼女がいます≫
「あいつ…俺のセリフだぞ」