レイチェル

いちご白書のレイチェルのレビュー・感想・評価

いちご白書(1970年製作の映画)
4.2
ユーミン様の『いちご白書をもう一度』が大好き。それにしても『いちご白書』って何かしら。答えは作品にて。

と、長いこと気になっていた作品をやっと鑑賞。超絶面白かった。

苦労して入学した大学。ボート部のサイモンは何か物足りない日々を送っていた。時代はベトナム戦争の頃。大学の中では反体制のグループが校舎を占拠し、人種差別反対、ベトナム戦争反対、等々平和主義を掲げる革命を決起。サイモンは一目惚れした女の子リンダを追って革命グループに参加してしまう…

リンダは恋人がいるのにサイモンも気になる。でもやっぱり恋人の元へ戻ろうとするのだけど…

あのシーンなのかな。「悲しい場面では、涙ぐんでた…♪」という歌詞はきっとサイモンがリンダを引き留めないからなのだと思った。女心が読めないサイモン。

その後の恋模様もアレだけど、多分、一度離れた事でサイモンが革命に熱心になった気もする。ノンポリだったくせに。

全編、学生運動のドキュメンタリーのようで興味深い。立て籠りはついには警察が介入し、大混乱。警察の武器は暴力的。女の子にも容赦なかった。迫力満点。

ラストシーンの一瞬のストップモーション、からのアレも印象的で良かった。オープニングと同じ曲が効果的にラストを飾った。余韻が残る名作。
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