クレヨンしんちゃんの映画でハズレを観たことがない、今作はしんちゃんがスパイに。子ども向け映画のポスターってキャラクターがぎゅうぎゅうの情報量が多いものが多いけど、これは大胆に余白を活かした大人な仕上がり。
とある国がおならを大量に生産させる特別な芋羊羹のようなものの開発に成功し、そのおならエネルギーを軍事利用することをしんちゃんが阻止するというなかなか政治的な作品。クレヨンしんちゃんに兵器開発とか出てくるんだ。
ある液体が大量に建物内でドバッと溢れるシーンで「おっ、キューブリックのシャイニングのエレベーターみたいだな...」と思った次のシーンで液体の流れる先の廊下に瓜二つのふたりのキャラクターが不気味に立っていて「やっぱりシャイニングパロディか!」と確信。
序盤でスパイが毒ガスを使って野原家を誘拐するんだけど、きちんと庭に居るシロも連れて行かれるところが良かったな。