枯井戸星

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦の枯井戸星のネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

シャイニングのパロディと、ラスト、巨大な風船になってビームを打つところは、流石に笑った。
最後、しんのすけが真剣に恋に落ちている様子を見せるあたりはよかった。レモンのついた嘘に過ぎなかったアクション仮面が、親への抵抗、正義での結託といった仕方でしんのすけとレモンの絆を結ぶ存在になっていくシナリオは熱い。
自分を振り切ったしんのすけを男として認めるひろしの台詞はかなり素晴らしい。5歳児に父親が放つ言葉ではない。

とはいえ、どうしても、結局おならの話しかしていないので、サスペンスが弱く、TVスペシャルのクオリティを超えないシナリオ。
だが、作っている側もその辺は開き直って楽しく作ったのではないか。
特に、レモンのアクションはいちいち冴えていて、さぞ描いてて楽しかっただろうという感じだった。

最後芋羊羹を自ら食べる展開は『太陽を盗んだ男』リスペクトか。