トランスマスター

罪と罰のトランスマスターのレビュー・感想・評価

罪と罰(1970年製作の映画)
3.0
#118 選ばれた非凡人が「新たな世の中の成長」のためなら一般人の道徳に反してもいい。

『ナニワ金融道』の著者青木雄二氏が著作の中で本作の引用するので気になっていましたが小説を読むのはしんどいので映画で視聴。
超有名ロシア古典文学の映画。
サンクトペテルブルクに住む若い大学生が主人公。自分には人生で成功する素養があると思っているが、貧しくで機会に恵まれていない事に不満を覚えていた。
そこで高利貸しの質屋の老婆を殺害し金品を盗むが様々なトラブルに見舞われるストーリー。

◆良い点/注目ポイント
・ソ連の制作した貴重な映像と全編ロシア語とモノクロ映像が全て雰囲気が出ています。
・共産圏らしく高利貸しや成金のようにリッチな人々は醜く対照的に貧しい人々は粗末な衣服を着用してるが美しく描かれています。

◆改善点
・なし。

◆総括
・原作を読んだことがないので映画を視聴した後ウィキペディアでストーリーの要約を読んだらかなり原作に忠実な再現度でした。
分厚い小説を約3時間でさらっと鑑賞できてしまうのが映画の魅力です。
私のように【ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだ事のある人】というハッタリをかましたい人は是非オススメします。

-2020年 118本目-