2023.4.11
自宅にて鑑賞
C調(お調子者)の源等が、うまくやっていくサマを描く。
全て自分中心。
かといって周りがどうなっても良し、というわけではなくて。
例えば、転がり込んだ一軒家の庭を駐車場にしてしまう。おばあちゃんは「お父さんが大事にしていた庭なのに…」とションボリするが、「お小遣いになる」と聞くと、しゃんとなって働くようになる。
たぶん、源等が持っているのは、度胸、機転、いたづら心みたいなものばかりだ。そして、彼の調子に釣られて、コツコツやる周りは踊らされるものの、何も失うことはなく、いつの間にか、彼は何かを得ている。
そのために、彼は「こりゃヤベえ」となりながら、必死になる。
ちなみに、源等が何者なのかどこから来たのか、そしてどこへ行くのかは明かされない。彼にはたぶん、「今、この場をどうするか」しかない。
女性がたくましい、そして賢い。
ひきかえ、男性は派閥だ何だと、どこを見ているやら…。
やりたいようにやる、そのために、いろいろやる。こんな風に器用な人を、最近見かけない気がする。