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ニッポン無責任野郎のsmのレビュー・感想・評価

ニッポン無責任野郎(1962年製作の映画)
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2023.4.11
自宅にて鑑賞

C調(お調子者)の源等が、うまくやっていくサマを描く。

全て自分中心。
かといって周りがどうなっても良し、というわけではなくて。
例えば、転がり込んだ一軒家の庭を駐車場にしてしまう。おばあちゃんは「お父さんが大事にしていた庭なのに…」とションボリするが、「お小遣いになる」と聞くと、しゃんとなって働くようになる。
たぶん、源等が持っているのは、度胸、機転、いたづら心みたいなものばかりだ。そして、彼の調子に釣られて、コツコツやる周りは踊らされるものの、何も失うことはなく、いつの間にか、彼は何かを得ている。
そのために、彼は「こりゃヤベえ」となりながら、必死になる。

ちなみに、源等が何者なのかどこから来たのか、そしてどこへ行くのかは明かされない。彼にはたぶん、「今、この場をどうするか」しかない。

女性がたくましい、そして賢い。
ひきかえ、男性は派閥だ何だと、どこを見ているやら…。

やりたいようにやる、そのために、いろいろやる。こんな風に器用な人を、最近見かけない気がする。
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