パトラ

ジュラシック・パークのパトラのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.8
ジュラシックシリーズの初代。

『人間の勝手な都合で、絶滅した恐竜を蘇らせていいのか』っていうテーマを、初代は一貫しているのが良いよね。
恐竜が、決して人間の味方ではない。意志疎通なんて出来ないし、管理することも難しい。だから恐竜って怖くて、迫力があって、映画に緊張感がある。
ティラノサウルスに食われ襲われた人間側が、最後にはラプトルから(偶然にも)救われるラストも、まぁ言うたらご都合主義なのだけど、『人間は恐竜をコントロールすることなど出来ず、翻弄されるだけ』っていう筋が通るので、好きです。

時代が時代だから、ガンガン恐竜を見せることは出来ないのだけど、そこを演出で補っているのはさすが。
聞こえる鳴き声。いなくなるヤギ。揺れるコップの水。そういうところで煽ってくれるから、いざティラノサウルスが姿を表したときに盛り上がる。

主人公のグラント博士の人間臭さも魅力的。ずっと化石だけを見てきた博士が、生きている恐竜を見て恐竜オタク丸出しにしちゃうシーンとか、子ども嫌いだったのが本編を通して変化していく様子とか。
そういう描写も不自然さがない。

色褪せないド名作だと思います!
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