大筋は聖書の通りで、大袈裟な描写や感動の強要のようなシーンがなく、自然な作り。
音楽も自然で、セリフもやや少なめだが、そういったことが全然気にならずスッと頭に入る。
教育ビデオのようなウザさもない。
イスラエル地方のオリーブ畑や生活の様子、荒れ地とはどんな感じなのかが実際に観られて貴重。
当時の人はこんな家に住み、こんな物を食べていたのだと想像できた。
川でヘビに襲われるという描写は聞いたことがないが、自分の不勉強なのか作品のオリジナルなのか。
ストーリーには影響がないのにわざわざ挿入したのは、訴えたいことがあるのだろうか。
悪の象徴たるヘビの襲撃を二人の愛と協力で避ける、といった意味とか。
個人的には羊飼いのフィーチャーがとても気に入った。
ただハードな仕事に生涯を費やして終わる人生、と思いきや、神はその真面目に必死な男に、大きな光栄を与えた。
神は全ての人に贈り物を与える、という羊飼いの父の言葉を、私も信じたい。
