旅するランナー

キートンの西部成金/キートンのゴー・ウェスト!の旅するランナーのレビュー・感想・評価

3.8
【塩屋楽団による演奏付き上映】

旧グッゲンハイム邸での上映。
神戸市垂水区塩屋にある、1909年に建てられたコロニアル風の洋館です。
映画「スパイの妻」のロケにも使われています。
今回は、バスター・キートン「西部成金」の演奏付き上映会でお邪魔しました。
受付時間より早く着きすぎたんですけど、建物の2階などを見学させて頂きました。

映画の方は、バスター・キートンによる体を張ったアクションは若干控えめです。
西部劇であり、動物スタームービーであり、恋愛映画であり、パニック巨編である。
4人編成の塩屋楽団による飄々とした音楽も、クライマックスに向けてグルーブ感が増していきます。
特にキートンが赤い衣装を身につけて警官たちと一団になって、牛たちに追われながら疾走するシーンには大爆笑しました。
あのペースで走れば、フルマラソン2時間切りも可能でしょう。

上映前の神戸映画資料館スタッフによる解説
・当時の動物ムービースターの活躍
・キートンが牝牛ブラウン・アイズと1か月共に過ごし、撮影する頃には自然と彼女は彼の後に付いてきた。
ことなどを聞いた上で、今回のような楽しい音楽が付いていないと、若干退屈な作品かもしれません。

<塩屋楽団>
稲田誠:contrabass
鈴木勝:electric guitar
森本アリ:casiotone, saxxy, trumpet
山本信記:piano, synthesizer, trumpet