旅するランナー

碁盤斬りの旅するランナーのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.2
【全国生中継舞台挨拶付上映】

登壇者:草彅剛、國村隼、市村正親、小泉今日子、白石和彌監督。
全国47都道府県327劇場を繋いでいて、すごい。

草薙くん・國村さんが「囲碁·碁敵によってインスパイアされ合う、一種のおっさんずラブ」と言ってました。
確かに二人の関係性がとても素敵です。
草薙史上最も大人のカッコ良さが出た役、ワールドNo.1唐笠ということで、本人は主人公ほど覚悟を持って生きていないと言うけれど、新たな草彅剛を見せてくれて、役者としての覚悟を十分感じ取れます。

白石監督にとっては初時代劇。
時代劇に関わるクリエイターたちの技術・技能・技量に感動した気持ちが画面に出ているとおっしゃる通り、正統的でどっしりとした画作りが素晴らしい。
「緋牡丹博徒 お竜参上」の橋の図面が残っていて、再現してもらったとのこと。
吉原の橋として、効果的に使われています。

市村さんは寡黙な役だが実際は月水金です(火木じゃい)など、舞台俳優らしいよく通る声で、笑いを取ってました。
映画への出番は少ないけども、舞台挨拶では全部持っていった感があります。
それと、挨拶には来てなかったけど、清原果耶ちゃんが「青春18×2」に続いて、素敵なお姉さんでした。

役者も揃って、エンタメ時代劇として、とても優れた映画になっています。