唯

大逆転の唯のレビュー・感想・評価

大逆転(1983年製作の映画)
3.4
「環境と機会を与えてやればこの男だってこの会社を動かして行ける」という考えは立派なもので。
そもそもの土俵に立つ手段を持ち合わせていない、才能のある人間は実は溢れているのだろうな。

一文無しになったウィンソープから友人や恋人は離れて行く。
金だけで繋がれていた関係だと思うと、ほとほと悲しくなるね。人間不信になる。
どれ程に真面目で優秀な人間でも、それは実績や人間関係といったものが自信を与えているから支えられているものであるので、それを失えば簡単に崩れてしまう。

まず、自分の会社をリスクに晒してゲームに興じるデューク兄弟が趣味悪過ぎ。

経済的社会的地位やスペック抜きに、本当にフラットな目で相手を見ることは困難。
それでも、相手の存在そのもので見る努力はして行きたいよね。

ビジネスの手段で復讐(といっても凄く楽しみながら)するラストは爽快!
唯