タジキスタン(中央アジアの旧ソ連共和国)のフドイナザーロフ監督(故人)が26歳で撮った初監督作品、ごめんなさい全く知らなかった。
なんとも純朴おおらかな作品。画面はセピア色、ほとんど白黒か(歳のせいでだいぶ目が悪くなってしまった…)。
荒々しい高原、山岳、そのなかを馬や犬でも並走できる速さで走る機関車。しかも単線。この光景はカラーで観たかった…太陽、空、山、岩、土、みんなどんな色をしているのか、想像をかき立てられます。
レイルロード、道中おこる数々の出来事は大したことではないのですが…なんというか、なぜか懐かしい匂いがするのです。
出発点があって終点がある人生、本作品の機関車のように、ノロノロゆっくり走った方が味わいがあるかもしれません。
(メモ)
コウモリが歩く
(あらすじ)どこかのHPから
17歳のファルーと7歳のアザマットの兄弟は、遠くに住む父親に会うためにオンボロ機関車に乗って旅に出る。駅でもないのに何故か橋の下で機関車が停まる…そこは運転士の家だった!かと思えば線路ぞいに走るトラックとの競争が始まったり、悪ガキたちが石を投げつけてきたりで少年たちには予期せぬ出来事の連続。二人を乗せた機関車は中央アジアの大平原をガタゴトと走っていく…。