「ラ・ブーム」の続編としても1本の作品としても完成度が高い作品だった。本作でも前作に続いてヴィックや彼女の両親の恋愛模様が展開され、プペットの魅力も炸裂していたが、ソフィ・マルソー同様にヴィック自身も大人びていることが本作ならではの要素となっていた。
1作目ではうぶだったヴィックが大人へ1歩成長する話だったのに対し、本作は冒頭から彼女が恋多き大人へ成長していることが示されている。その大人っぽさが1作目とは違ったソフィ・マルソーの魅力になっていた。
それに加えて本作では偶然が大きな出来事に繋がる場面が多く、ロメール作品っぽい感じもあった。冒頭、中盤、終盤と偶然によって大きく話が動いており、前作では見られなかった部分であり、それも本作の良い点だった。特に中盤は偶然すれ違った事が大きなドタバタに発展したのにはとても笑えた。
前作に続いてひいおばあちゃんのプペットも非常に魅力的だった。相変わらずのパワフルさに加えてキュートさもあって、前作以上に魅力が炸裂していた。
前作と2本続けて観ることができて、本当に良かった。
