ろく

不良番長 突撃一番のろくのレビュー・感想・評価

不良番長 突撃一番(1971年製作の映画)
3.5
人生に疲れたとき
生きる意味が解らなくなったとき
何もかも捨て去りたいとき

そんな時は「不良番長」です。あまりのバカらしさにそんなことを考えている自分を消し去りたくなります。人生にデトックス、それが不良番長です。

ではこの映画、どんな話なんでしょう。いつも前半はくだらなく不良番長が一儲けしよう展開。しかしそこになぜか地元のヤクザが介入してきます。そしていつも地井武男が殺されます(なんてこった地井が殺された@サウスパーク)。怒りに狂った番長は殴り込みをかけ大殺戮です。

人の命、紙より軽いです。もう必ずと言っていいほど地井と安岡力也(ホタテマン)は殺されます。それに脱ぐだけ女優も最後敵と対峙して殺されます。主役級の夏純子は脱ぎもしないし殺されもしないのに、愛嬌のある小林千枝は脱いでHもして最後は蜂の巣です。こんな展開で溜飲がさがるのでしょうか。でも昔はお正月でこれを見てやんややんやの大喝采だったんですよ。

今回の舞台は香川の高松。この不良番長映画は地方タイアップもかねてます。たまに必要のない温泉のシーンやホテル紹介のような映像が出てきますがそれはほとんどタイアップ。映画会社は映画の興行以外でも儲けが可能と言う素敵設定です。でも観ていると「高松行きたいかも」なんてことも思ってしまいます。

そして覗きのシーンやHシーンなどお父さんの欲望は必ず満たされる展開の後(これもこの映画では必須です)もうどうでもいいや大殺戮カチコミシーンがやって来ます。今回は料亭をバイクで縦横無尽、さらには機関銃をぶっ放す。山城新伍にいたっては謎の拳法まで披露し、敵の腸まで取り出します(殺戮ブルースリー)。

どうです?見たくなりましたか?不良番長?こんなのがシリーズで16作も続くんです。くらくらしますでしょ。コンプラでがんじがらめな今だからこそその対極にある不良番長は今必要とされるはずです。もっと不良番長を。もっと光を。

※相変わらず塵みたいな映画だけど主題歌(だろうか)のダイナマイトロックがかかるだけでテンションあがっている僕がいます。ダイナマイトダイナマイトダイナマイトロックだぜ♪
ろく

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