ぐりんでる

キル・ビル Vol.2のぐりんでるのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
4.0
秋の殺し屋大運動会②🎃
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復讐は冷まして食うのが1番うまい!幸せの絶頂で全てを奪われた女殺し屋ベアトリクスは、標的を片付け諸悪の根源ビルを目指す
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ユマちゃんの身に何が起きたのか、少し緊張感の漂う前日譚から始まる今作。
かなりアクション寄りだった前作と違って対話が多くなり一気にティーノ監督っぽくなった。
1とテイストは違うがまた違った見応えがあり面白かった

前作のユマちゃん、何十人と一気に捌いても息切れ一つしない無尽蔵の体力と華麗な剣技を披露していたのでとくに心配してなかったんだけど、そんなこっちの油断もあってか、いきなり気持ちいいくらいぶっ飛ばされて笑った。ごめんねユマちゃん🥲でも面白かったんだ

これがまたしっかり詰む。墓穴にはまってさぁ大変!どうなる!?ユマちゃん!

キャラも相変わらず個性的。また変なアジアのおいちゃん出てきて繰り広げられる熱血スポ根。おいちゃんというか立派な仙人髭と眉毛のじじい。一歩間違えれば街の名物奇人だが、一歩も間違えてないから見事な拳法の達人。
欧州にダンブルドア、アジアにこのじじいありと並び称されるのも時間の問題だろうか。

前作は侍の矜持を携えた剣道、今作は心技一体を極めた武道。ティーノ監督こういうの本当に好きなんだろうなぁすごく伝わってきた

とか思ってた矢先、その場にあるものなんでも使ってのキャットファイト!金髪美女同士のがむしゃらな肉弾戦もいいね😆二人ともドロップキックがなんだか面白かった

大変な道中を乗り越え、最大の仇ビルへと辿り着くユマちゃん。なぜこんなことになったのか、あんなことをしたのか。静かな対話で動機を掘り下げ見えてくる人間的な弱さ。
余裕出しまくりな渋おじなのに、好きすぎるあまり自制が効かなくなってしまった感じ味があるね。ユマちゃんも、は?みたいな感じで面白かったwそんな男女のセンチメンタルな哀愁を燻らせながら

当然!決して許さない!!トドメはあれよ!!
指先に全てを込め放つ、この秋一番に必殺の…!!



  五  点  掌  爆  心  拳  !!!!!



——母は強し、果たされる復讐!!

ご愛読ありがとうございました。ティーノ監督の次回作にご期待ください!!