健一

ゲド戦記の健一のレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
4.1
金曜ロードショーにて再鑑賞。
劇場公開時鑑賞済。

公開当時 手嶌葵さんが唄う透明感漂うテーマ曲に身体中が震えた。
仕事で疲れた心と体を癒してくれた覚えがある。

私は本作の原作を読んでないので なんとも言えないが 公開直後に原作を読んだ事のある観客達から袋叩きにされていたような気がする。
そう考えると原作を知らないままで本作を観て良かったと思う。素直に感動できたし。🥺
『子供から大人まで楽しめる作品』として定着しつつあった この頃のジブリに やや難解な作品として現れた本作。
巨匠の息子の監督デビュー作。初めて劇場にて見た時は重圧なプレッシャーが作品から びんびん に伝わってきたものだ。
恐らく一回観ただけでは全てを理解するのは困難な作品だろうかと。
タイトルの「ゲド」という言葉も本編では一回位しか発せられないし オープニングの竜の共喰いもアレンの行動も殆ど説明されないまま物語はどんどん進んでいく。
子供達はもう着いてこれないだろう。
深い意味を読み解くヒマも原作を読むヒマもないので 私はこのままこの作品を受け止めようと思う。

昨年(2020年)緊急事態宣言解除後「ナウシカ」や「もののけ」。「千と千尋」と共にリバイバル上映された本作。
なぜ今更本作を劇場で?と思ったが なるほど!今回の地上波放送を見て納得。
コロナ禍の真っ最中に本作を見ると色々と考えさせられ 沁みる部分が多々ある。
『世界の均衡が保たれる。』
この言葉が今ほど 重くのしかかることはないだろう。

「千と千尋」の時にはあまり感じなかったが 菅原文太さんの声優っぷりがこんなにも凄いとは。今回改めて感じた。
岡田君の闇を抱えたアレンの声もうまかったし クモの声優を担当した田中裕子さんのあのボソボソとした声も 不気味な存在感があって完璧にキャラとマッチしている。(TVで聴くとちょっと聞きづらいが。)

消化不良 というかスッキリしない部分は多々ある。
「ジブリの中で一番好きな作品は?」と問われて本作をあげる人は殆どいないだろう。
だが 10年感覚位で見返してみたい作品であることは確か!
私が数十年後。おじいちゃんになって この作品を見たとき、何を感じるだろうか・・・


劇場公開時 2006年 8月
新宿文化シネマ2
💺420
客入り 半分くらい。

夏が終わる頃のレイトショーでの鑑賞だったので 混んでなかった。
現在は EJアニメシアター新宿 と館名を変えて営業中。

「ハウルの動く城」のレビューでもちょっと触れましたが。
『金曜ロードSHOW!』
が 9年ぶりに
『金曜ロードショー』
に戻りました。
なんでも『SHOW!』だと
SHOW!だったり 『ショー』だったり入力する人がいて
検索ワードの上位に上がってこないから が原因らしい。
最初っから 変えなければ 良かったんですよ!
とにかく
『金曜ロードショー』に
戻ってくれて 嬉しい😃😃😃
健一

健一