Frapenta

ありふれた事件のFrapentaのレビュー・感想・評価

ありふれた事件(1992年製作の映画)
4.0
殺人鬼を追うモキュメンタリー。
詩の引用や偉人の存在をひけらかして如何にも自分の行う殺人に大義があるように見せかけるのが怖い。ベンは表面的な欲に深みを持たせる洗脳術に長けてる。
殺人のモンタージュが今観るとフィクションぽかったが、全体的に記録に近い映像になっていて没入感があった。白黒映像で極力不快な視覚的オブジェクトを中和したりカットで誤魔化したりと、誰でも観られるギリギリのラインを攻めているのかなと推測した。
メイキングも映像感が同じなので、むしろ"本物"が映るこっちのほうが怖い。
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