健一

さよなら子供たちの健一のレビュー・感想・評価

さよなら子供たち(1987年製作の映画)
2.5
なんかこのジャケ 嫌だな。
作品の良さが全く伝わって来ない。
劇場公開時のポスター、フライヤーのほうが全然いい。

WOWOWで放送していたので録画して鑑賞。
ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞作。
1987年。 🇫🇷🇩🇪合作映画。

'80年代後半のミニシアターブームの先駆けとなった作品。当時日本でも大ヒットしたルイ・マル監督作。
ですが 私はちょっと この監督さんの作品は苦手。
ですが今回 意を決して 初鑑賞!
ルイ・マル監督の自伝的要素が取り入れられている作品だそうで。

パリからカトリック寄宿学校に疎開している少年ジュリアン。
ある日 ジャン・ボネ という少年が転入してくる。
はじめは どこか打ち解けない二人だったが 次第に友情が芽生えてくる。
しかし ジャン・ボネ には『決して明かせない秘密 』があった・・・

冒頭。少年と母親が駅で別れを告げている。
その後 寄宿学校の生活が始まり少年たちの あどけない学校生活が描かれ、突然 空襲警報 が鳴り響き 子供たちは防空壕の中へ・・・
ここで始めて この作品の舞台が 戦時中 だと気付いた。
そう。私がこの監督さんが苦手な理由の一つに ホント何の説明もなく 淡々と物語が進んでいくとこ。
決して つまらない作品では無いが 鑑賞中 恐らく100回は あくび をしたと思う。
前半 子供たちの学校内の生活が描かれる。
いじめられて いるのか?
おちょくられて いるのか?
じゃれて いるのか?
戦時中の過酷な状況下。子供たちにとっては なんのその!
無邪気に 遊び 学ぶ。 劇的な事がほぼ何も怒らないので超退屈。
だが、段々と そんな事言ってられない事態におちいる。

子供たちの友情は永遠か・・・
どんな状況に陥っても。どんな子でも、友情は人種や偏見を越えられるのだろうか・・・
子供たちの 切なさ 虚無感 は何となく伝わってくるのだが、各エピソードにパンチのきいたインパクトが 無さすぎる。
題材的にはとてもいい作品なのに残念。私の心には さほど 突き刺さらなかった。
ただ ラストは素晴らしい。
後から『じわぁ〜っと』深い感動が 込み上げてくる。
ただ ホント ラストだけ。
後は 死ねほど退屈でした。

映画館で見ていれば そこそこ感動できたかも?
当時はまだ ガキんちょ だったので劇場には行かなかった。

本作で描かれている事が 100% 監督の幼少期の体験談だとしたら もっと感動したかもしれないが、その辺も曖昧だし。

「さよなら子供たち」。
この作品に この邦題を付けた方は 良いセンス の持ち主だと思う。
健一

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