囚人13号

涙の船唄の囚人13号のレビュー・感想・評価

涙の船唄(1920年製作の映画)
4.8
三人の男家庭が完成し、原題通り腰の曲がった老人Jack-Knife Manが持っていたナイフも内職から子供へ木彫り玩具を作ってやるための道具となる鮮やかな変奏。
孤独な老人の眼差しが世界へ向けられる『群衆』を思わせるクライマックスの多重露光ショット、唄が字幕で表現される文字のリリシズムはサイレント表現の到達点。浮浪者の孤独な涙で回収される真実に泣かされ、ヴィダーの20年代作を更に探っていきたい欲求に駆られた。
囚人13号

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