ノットステア

チキン・リトルのノットステアのレビュー・感想・評価

チキン・リトル(2005年製作の映画)
3.7
○Disney+紹介文
「空のカケラ」が頭の上に落ちてきた!心底そう信じ込んだチキン・リトルは、きっと世界が崩壊してしまうと不安に襲われる。そして冴えない仲間と共に、宇宙人の侵略から地球を守ろうと奮闘する。世界を救えるのはちっぽけなチキンだと、今こそ証明する時だ。空が落ちてきて世界がバニックになったとき…チキン・リトルが立ち上がる!



○感想
昔、小学生の頃に小説版を読んだことある。と思ってた。全くストーリーを覚えてなかった。懐かしい作品だけど全く覚えてなかった。

ディズニーっぽくないけど、僕は好きだなぁ、この作品。

『インディ・ジョーンズ』の大玉が転がってくるシーンとか、『宇宙戦争』とか引用されてた。

以下、ネタバレあり













『チキン・リトル』は父と息子の関係を描いた作品だった。
父子家庭。チキン・リトルは父と二人で暮らしている。騒ぎを起こし変人扱いされるチキン・リトルの父は世間の目を気にし、息子に目立たないよう忠告する。
父としてどうあるべきか。難しい。チキン・リトルの父は、息子を信じたい気持ちと信じられない気持ちで揺れていた。
空が落ちてくる騒動で映画化までされてしまう息子の言うことを信じられない父。野球をしたいとチキン・リトルは言うが父は止めようとする。たしかに体格的に無謀なのは誰が見ても明らかだけど。
野球での活躍で息子が世間からヒーロー扱いされると父も素直に喜ぶ。野球するのを止めようとして悪かったなどと謝罪することもない。
再び空が落ちてくる騒動を起こしたチキン・リトルの言うことを信じられない父。父が息子を信じるのは空が割れて大量のUFOに襲われてから。息子の安全を心配し、一緒に逃げるために最初はチキン・リトルの言うことを聞かない。だが、世界を救う手がかりはチキン・リトルしか知らないので、チキン・リトルの作戦に従う。
宇宙人に対して「ウチの子が連れ出したんじゃない、アンタがこの子を置き去りにしたんだ!最低な親だ!おれもそうだった」と反省の姿を見せる。
それに対して、誤解が解けたあとの宇宙人の父は「子どものためならとことんやらないと」と町を破壊した言い訳をする。町をもとに戻す力があるから許されるけど、、、

魅力的なキャラクターは少ない。。。
容姿が悪いというのであれば『シュレック』と近いかな?でも『シュレック』のほうがキャラクターに魅力があるような、、、
容姿の悪い(悪いとしか言いようがない。なんなら容姿が悪いって映画の中で登場人物たちが言ってる)、性格が悪い、そういうキャラクターが多い。でもそれだからキャラクターに魅力がないってことはないと思うんだけどなー。

チキン・リトル…天才。小さい体で周りの環境が障害になるけど、身の回りにある物をうまく使って行動できる。ニワトリだからなのか鳥なのに飛べないチキン・リトルは飛ぶために炭酸を使う。
運がとにかく悪い。信じてもらえないようなことが降りかかる。イジメっ子たちのせいなのに怒られるのはチキン・リトル。嘘をついていないのに嘘つき呼ばわりされ信じてもらえなくなる。

アビー…醜いアヒルの女の子。醜いからって自分を卑下したりひねくれたりしない。性格は優しくてチキン・リトルが恋する子。
ただ、恋してるなんて急すぎだった。そんな仕草まるでなかった。

ラント…太ったブタ。チキン・リトルの父よりも太ってる。太りすぎている。それにしては足が速い。頭も悪い。他人が言ったことを考えもせず復唱するだけ。

フィッシュ…魚。何も考えてなさそう。怖いとかいう感情もなさそう。何喋ってるかわからない。友だち思いではあるみたい。

フォクシー…イジメっ子で運動神経抜群の女の子。野球でも1番活躍する。なのに野球の試合の最後の最後にチキン・リトルに良いところを持っていかれる。
宇宙人のビームを浴び、捕獲される。その際、フォクシーだけが脳に異常発生。きゃぴきゃぴの女の子になってしまう。もとに戻せるのに、ブタのラントがこのままのほうが良いと言って戻さない。嫌な性格は矯正しろってことか!?

犬?の先生…「人気者対そうでないもの」でドッジボールのチーム分けをしてしまう。

ヒツジ先生…「みなさん、私は許しませんよ。クラスの仲間を笑い者にするのは」
アビー「先生、アタシは気にしてませんから」
ヒツジ先生「うわぁぁぁぁ、驚くでしょ、そんな顔、いいえ、そんな急に話しかけたら」



○あらすじ
リトルが空が落っこちてくると非常事態の鐘を鳴らしながら騒いだせいで、町中が大混乱。消防車の暴走、町の破壊、映画館の『インディ・ジョーンズ』の大玉のシーンでスクリーンから大玉が飛び出る。チキン・リトルは交通標識みたいな形の物が空から落ちてきたと言うが、見つからない。

そんなチキン・リトルの映画が公開されることになる。父親にも信じてもらえない。父親には目立たないようにと言われる。
クラスメイトにはじき飛ばされ、学校のバスに乗り遅れる。学校に行く途中でガムを踏んでしまう。剥がれない。地面に貼り付いてしまう。信号が変わり車が迫ってくる。飴を舐めて他の車にくっついてガムを剥がすが、ズボンは道路にくっついたまま。パンツ一丁だからこっそり学校に入る。炭酸ジュースでロッカーのあるところまで飛ぶ。ロッカーの中でノートの切れ端を折りズボンを作る。
クラスメイトから馬鹿にされる。ドッジボールではイケてるかイケてないかでチーム分けをされる。チキン・リトルやアビーやフィッシュは避けるのがうまい。不意打ちを食らう。火災報知を鳴らしてしまう。父親が呼び出される。(※母親はすでに亡くなっているらしい)
少年野球のスターだった父。チキン・リトルは野球がしたいというが、父親はとめる。

チキン・リトルは少年野球に参加する。打席に立たせてもらいないし、グローブは手が小さいから手袋。アビーやラントやフィッシュたちと陰で練習する。野球なのにボールの大きさがドッジボールみたい。
優勝がかかった試合。活躍するのはフォクシー。野球の試合でチキン・リトルのチームは怪我人続出。チキン・リトルの初打席。チキン・リトルが打てば次の打席はフォクシー。ストライクゾーンが狭いから振るなと監督から指示される。相手外野は飛んでこないと思ってサボる。明らかなボール球をゆっくり空振り。バットが大きすぎる。それでも長打を放つ。相手の外野のミス。ボールが外野のウシの角に刺さる。他の外野がウシを担いでホームに向かって走る。チキン・リトルもホームまで走る。逆転サヨナラランニングホームラン。

また交通標識みたいな形の物が空から落ちてくる。カメレオンのように背景に同化する空の欠片。チキン・リトルはアビーとラントとフィッシュにだけ見せる。
フィッシュが欠片をイジると空を飛び始める。フィッシュは欠片に乗ってどこかに飛んでいってしまう。チキン・リトルは父親には話さず、アビーとラントと追いかける。追いかけた先にはUFO。フィッシュが乗ってる。助けるためにUFOの中へ。UFOの中にはメモ書きがあり、他の星に☓印が描かれ、地球に○が描かれていた。UFOの中にいた子どもの宇宙人がチキン・リトルたちにこっそりついてくる。
子どもを連れ去られたと思った宇宙人の両親が追いかけてくる。攻撃してくる。
なんとか学校に逃げて非常事態の鐘を鳴らす。宇宙人は鐘の音を嫌がり逃げていく。新聞記者とか町長とかチキン・リトルの父親とかが慌ててくる。チキン・リトルはUFOのもとへ皆を案内する。町長がUFOの直前で1セント硬貨を拾っている好きにUFOは消える。またしてもチキン・リトルは嘘つき呼ばわりされる。

町中の空が割れる。大量のUFOが攻めてくる。宇宙人のビームを浴びたものは消えてしまう。
チキン・リトルは宇宙人の子どものことを父に話す。ラントが消防車を巧みに運転するなどし、友だちと父と共に宇宙人の子を返す。宇宙人も子のために必死になっていただけで、誤解が解ける。
宇宙人たちは町の破壊した部分を直す。
宇宙人は毎年どんぐりを求めてチキン・リトルたちの町に来ていた。他の星にはどんぐりがなかった。UFOの整備が完璧でないため、UFOの一部を落とすことはこれまでもあった。それがチキン・リトルの頭に落ちたのだと判明する。
チキン・リトルの本当の話をモデルにした映画が作られる。大きな鳩胸チキン・リトル。