ロシアのセルゲイ・ボドロフ監督作。
カザフ共和国の首都アルマ・アタの施設(特殊学校/孤児院)で暮らす13歳の少年サーシャの物語。
モントリオール国際映画祭 グランプリ
サーシャは脱走し、バスで叔母の元を訪ねる。
居場所の分からない父に会いたいのだが、叔母は知らないと言う。
一晩泊まらせてくれる叔母だが(この夜の叔母の行動が面白い)、翌日警察に連絡しサーシャは捕まり、その際に、父がロシア北西のアルハンゲリスクにある収容所にいることを知る。
施設に戻されたサーシャは、再び脱走に成功し、列車で父の元へ向かう。
サーシャの手首に「СЭР(ロシア語の”Freedom is Paradise/自由はパラダイス”の頭文字)」というタトゥーが入っているのが、タイトルにつながってます。
何度も脱走できちゃう緩めの施設、突然訪ねても特に驚いた様子のない叔母や、客の男からサーシャに数ドル渡させる全裸の娼婦の女性、列車の馬を運ぶ車両に乗せてくれるオッサンや、船で身内のフリをしてくれる女性など、サーシャに手を差し伸べてくれる大人たちの存在もあり、何とか父のいる収容所にたどり着き・・・
サーシャ役の少年は実際に車を盗み感化院に収容されていた少年を起用したそうですが、彼の憂い漂う表情と後半に父と交わすセリフなど沁みます。
ジャケ写は彼がぶらりと入った動物園のライオンとにらみ合っているシーン。
英語字幕にて。
字幕無しですが、YouTubeに発見。
https://youtu.be/RZpKvi4wbUk