りょう

都会のアリスのりょうのレビュー・感想・評価

都会のアリス(1973年製作の映画)
4.0
あけましておめでとうございます✨今年も宜しくお願いします🙇

2024年の1本目に選んだ作品はこちら。年末に「Perfect Days」と出会い、そこからヴェンダースの作品のおすすめをのんchanさんに教えてもらって。

今年は昨年よりも作品同士のつながりとか、深掘りとか、そういった作品選びを意識していきたいなと思ってます。

本作は旅行記の執筆のためアメリカを放浪していたドイツ人ライターのフィリップと、同じくドイツへ帰国しようとしていた9歳の少女アリスのロードムービー。
一緒に帰国するはずの母親が来ず、アリスと共にアリスの祖母の家を探す旅。

アリスに振り回されっぱなしのフィリップだが、アリスの真っ直ぐな言葉がグサグサ刺さる。飛行機の中での言葉当てゲームの「夢なんてだめ、あるものにして」とか、フィリップのカメラでフィリップ自身を写して「自分がどんな風かわかるよ」とか。

「カモンカモン」を見た時と少し同じ感覚を覚えたと思ったらマイク・ミルズはこの作品からも影響受けているんですね。それは、子供は大人が考えている以上に大人だということや、子供は子供なりに感受性豊かに色々なことを受け取っているんだなということ。子供から気付かされることは自分自身もたくさん体験しているので、子供扱いしちゃダメですね。知識の有無は当然あるけど、対等な人間として接するべきですね。ある意味知識が邪魔することも往々にしてあることですし。

様々なロードムービーがいまとなってはたくさんあるけど、この時代にこういう作品が産まれたことはすごく新しいことだったと思うし、50年経った今見ても同じ感覚で見れる普遍的な作品として、観るべき作品として今も言われるのは最もだなと思いました。

アリスの子は今どうなってるんだろうな…。めちゃくちゃ美少女。
りょう

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