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パルプ・フィクションのTakaCineのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.4
【念願の劇場鑑賞✌️】
リバイバル上映鑑賞に早速行って来ました😆

初鑑賞はLD📀でした。今回、約28年ぶりに再鑑賞したら、内容をほぼ覚えていないことに驚きましたよ😅w(我ながら記憶力が弱…)

当時、こういった娯楽作品がカンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞なの!?って思ったくらい、型破りな作風で痛快でめちゃくちゃ面白かった印象でしたけど、やっぱり今も変わらず面白かったですね🤩‼️
タランティーノ節を世界に知らしめた傑作です。

《通俗って楽しい♪》
題名である『パルプ・フィクション』とは「安っぽくて下らない大衆小説のような話」といった意味合いで、三つの物語(ヴィンセントとジュールス、ブッチとマーセルス、パンプキンとハニー・バニー)を時間軸をシャッフルしながら、それぞれ関係性がある緻密な脚本(アカデミー脚本賞受賞)に仕上げて、当時としては目新しかったですよね。

緻密な脚本でありながらも、デビュー作『レザボア・ドッグス』(1992)にも通じる「日常的な取り留めのない会話」や「ポンコツもしくは奇抜な展開」がめちゃくちゃ楽しい😁‼️
これから緊迫感ある描写に突入する(?)前の、ハンバーガー🍔トークとかヤバすぎ😂✨
いつ血みどろの展開になっても良いように心の準備をしているのに、延々と下らない会話を繰り広げられて…それがまた面白いから笑いながら観ていると…突然、バイオレンス勃発や斜め上を行く展開へ突入😮💥

この独特の緩急入り乱れた演出と披露されるタランティーノの"うんちく"や豊かな語彙力、例え話、印象的な台詞が面白すぎて見惚れてしまいます😁‼️

ハニー・バニーの「Any of you fucking pricks move,(ちょっとでも動いてごらん!…)」のパンチ力と、ジュールスの殺す前の「旧約聖書エゼキエル書25章17節」は、何回聴いても惚れ惚れしますね😍💕

《暴力って楽しい♪》
一応「PG12」で大丈夫?と思ってしまうくらいの、グロすぎないバイオレンス描写(銃で撃ちまくる、刀で袈裟斬りなど)で安心して観ていると、突然、子供には見せられない、破壊力抜群の『ホステル』(2005)みたいな地下部屋とその住人(?)には驚いちゃいますね😅あれは完全にアウトだわ~👎️

「偶然、敵と目が合って車で轢いちゃう」や「車内で銃が暴発して血みどろ」とか、暴力とブラックユーモアのバランスが最高です😍💕

ジェームズ・ガン作品にも同じテイストを感じますね。

《みんな頭悪くて楽しい♪》
登場するキャラが皆タランティーノの如く「おしゃべり」で「面倒臭い奴」で「どこか抜けてる」のが凄く良い(本当のタランティーノのこと知らないから、単なるイメージですが😅本人は、凄く観察力があって頭が良いと思いますけど)‼️

それを"有名俳優"が癖強めで演じてくれる楽しさ🤩✨その感じは、コーエン作品やアルトマン作品に近いかも?

嬉々と演じてくれる俳優の皆さんが、意外性バッチリだったり、見事なはまり役だったりで、観ていて非常に楽しいです😍💕

キレまくるトラボルタ
(あるいは"踊りまくる"もあり)
喋りまくるジャクソン
ぶっ飛んでるサーマン
ぼやきまくるウィリス
(あるいは"ぶちかます"もあり)

スター俳優がイキイキと「イっちゃってる奴」を演じてくれるので、彼らにとっても代表作になるような最高級の演技を披露してくれます😂👏

《キメキメ映像と音楽が楽しい♪》
全編、スタイリッシュな映像と音楽がたっぷりで、冒頭の「Misirlou」(Dick Dale)がとにかく格好良い😂‼️

この有名すぎる印象的なギターリフが流れて、「PULP FICTION」とタイトルロゴが上がってくる、この完璧なインパクトで既に感無量です😂🎶

この映画を観た誰もが忘れられないダンスシーン🕺💃
踊るトラボルタもサーマンも超クールでしたね‼️

レストラン「Jack Rabbit Slim’s」でダンスをする時に流れる曲「You Can Never Tell」(Chuck Berry)も懐かしさ全開で、独特のダンス振付がダサ格好良かった♪

その後、オーバードーズ(大画面で大写しはヤバいっしょ😁)する前に聴いている「Girl, You'll Be a Woman Soon」(Urge Overkill)も渋くて好きです♪

バーで流れる「Let's Stay Together」(Al Green)のセクシーさも素敵だけど、そこで流すか?なはずしも良かったです😌

ファッションも映像も音楽もレトロな格好良さがあって、なんだか一周回って、お洒落な映画を観ている気分にもなれました。

《備考欄》
※その他、自分の記録として

◆タランティーノの映画やテレビオタクぶり炸裂のオマージュや遊び要素がたくさん!

全部は分かりませんが、レストランのシーンは、クラシック洋画好きなら飛び付きそうなオマージュ満載でしたね😉♪

みんなそっくりさんで、
怪傑ゾロ、マリリン・モンロー(わりと似てる)、ジェームズ・ディーン(わりと似てない)、バディ・ホリー(扮しているのが、スティーヴ・ブシェミ)が給仕をしていて、司会がエド・サリヴァンで、ステージでリッキー・ネルソンが「Lonesome Town」を歌っている。

料理のメニュー名には、ダグラス・サークやマーティン=ルイスが出てきます。

もう映画好きには堪らない遊びですね😂💕

ダンスシーンは、フェリーニの『8 1/2』(1963)を思い出させますけど、ゴダールの『はなればなれに』(1964)のオマージュらしい。

◆低迷中だったトラボルタが復活し、ジャクソンが注目され、「ダイハードシリーズ」のジョン・マクレーン役以外に上手にウィリスを使った映画。

◆実はヴィンセント役は、トラボルタが第一候補じゃなかった(『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019)』に描かれているらしい)。

◆マーセルスが「MIシリーズ」のヴィング・レイムスなので、なんだか怖く感じない😅(そして、なぜ絆創膏🩹?)

◆金時計のエピソード。気持ちは嬉しいけど、素手で貰うのは…

◆ブッチがある場面で武器を探して、ついに"それ"を手にする場面が笑える😁

◆どれだけFワード言う?

◆5ドルのバニラシェイクを飲んでみたい!そして、ハンバーガーを食べたくなる映画🍔(後で食べました😋)
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