【第67回アカデミー賞 脚本賞受賞】
タランティーノの長編二作目、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し、アカデミー賞でも作品賞を含む7部門にノミネートされ脚本賞を受賞した。
タランティーノの代表作、やっと観れた!そもそもタランティーノはそんなに好きな監督ではないので、すごい好き!とはならなかった。ただやはり当時はかなり革命的だったんだろうなというのはよく分かる。
全てが作り物めいていて本当にパルプ・フィクション(紙質の悪い本)を読んでいるような感覚だった。
時系列をシャッフルする手法がとても上手いし、なるほどこことここが繋がるのかというのが面白い。
特にジョン・トラヴォルタとマーセルスが乱闘になる店の展開は予想外すぎて笑った。
ただ、やたら「ニガー」という言葉を言っていたり、上述のホモセクシャルのシーンの不誠実さは気になるところかな。まあでもその言葉を言うのは当事者のサミュエル・L・ジャクソンだし、ゲイの警官たちは悪いことをしているわけだから気にすることはないのかな。
もっと前衛的な作品かと思ったら割とストレートに面白い作品でもあった。タランティーノのファンではないのでそこまで好きにはならなかったけど、なるほどこれは歴史に残るのも分かるなと思った。