やすのり

暗殺の森のやすのりのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.8
 自分は“何者である”を、目先の好都合にとりあえず委ねて自己満に浸っている男の話…
 少年期のトラウマ克服の為?…言い訳に聞こえる 
 ドンデンの狂乱っぷりはピエロの断末魔‼
 
 男は…やはり男であり、憂いある闇を持つ美女には、大義は何処?骨抜きにされる、が…
 それを守ることも殺すことも出来ないのなら、もう猫や鼠でも喰ってろ…
 対極の女…自然体、滑稽、無頓着…を敢えて演じているのか? 男のその妻の愛は本物なのだろう、逆に思慮深い淑女にも見えてしまう…

 思想的、哲学的、陰影と色彩、カメラの刺す構図と風景…全てが秀逸なのだろうが…
 ベルトリッチ…迷走するイタリアに翻弄される人々を描いた作品では、
 若きデ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー演じた「1900年」が壮大すぎて……
 ドミニク・サンダ様も出演してるし!😍
 
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