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暗殺の森のfiorinaのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
4.8
イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチが手掛けた代表作なだけに、光や影を巧みに駆使した演出が際立っていて視覚的に面白い作品となっている

主人公のマルチェロが母の家に向かう場面では『第三の男』を髣髴とさせるような映像全体を斜めに映し不安定さを強調させた構図だったり新妻とパリへ向かう電車の車中やマルチェロが教授の部屋で会話する場面での光の使い方だったりなど言葉ではなく映像で訴えてくる姿勢の数々に好感を覚えてしまう

それにしてもこんな芸術的傑作を29歳で手掛けてしまうベルトルッチの才能には脱帽せざるを得ない
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