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オルエットの方へのbennoのレビュー・感想・評価

オルエットの方へ(1970年製作の映画)
5.0
昨日に続きジャック・ロジェ監督作品…。

退屈な仕事がようやく終わり、待ちに待ったヴァカンスの始まり!OLのキャロリーヌは女子友カリーヌ、ジョエルと3人でヴァンデの海岸沿いにある別荘へやって来ます。そこで偶然にもキャンプでテント生活をしているキャロリーヌの上司ジルベールと出会います。

ある夜、嵐の到来!ジルベールは救いを求め彼女たちの別荘へ……。

彼女たちのとにかくダラダラ、キャピキャピしたゆる〜いヴァカンスの日々をドキュメンタリーのように映し出します。重大な事が起こるわけでもないのに…ひたすら続くガールズトークや可愛い行動は涙が出るくらい可笑しいです。

海がすぐ目の前なのに…「今日はダルいから泳がな〜い」…ダイエットしているのに…夜はベッドでエクレアにタルトを貪りま〜す。おばあちゃんのお鍋を頭にかぶったり…木靴を履いてドタドタ踊りま〜す!

仕舞には、 « La ferme Gruette à Orouët »(オルエットのグルエット農場)の発音が可笑しいらしく「グルルルルーエット」「オルルルルーエット」と何回も何回もケラケラ、キャッキャが止まりません!!!
(因みにフランス語の”r”の発音はうがいの時のような喉を鳴らす音です)

そして嵐の夜、ちょっとキモいドジな男(ジルベール)がやって来て、「と・と・とめてもらえないかな〜?」ガールズたちは「無理ー!庭ならいいよー!」

ガールズ+ドジ男の奇妙な生活が…。

しかしドジ男に追い討ちをかけるように、そこへイケメンヨット男登場!果たしてドジ男の運命は?

決してコメディではないのですが、些細な会話や行動がクスクス笑えます。
画の持つ力が強烈で、弾けんばかりのキラキラとした人物や風景…特にヨットのシーンは素晴らしく、故意に逆光を用いたり、海のキラキラ感も相乗効果で見事な映像です。

勿論3人のガールズがめちゃくちゃキラキラ可愛い…ファッションも髪型も水着も全て…

女性ならば「わかる、わかる」、男性ならばきっと微笑ましく思える作品です。
もっともっと観たい監督さんです♡


thanks to; JTK 師匠ꔛ‬ꕤ*。゚
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