akihiko810

ブエノスアイレスのakihiko810のレビュー・感想・評価

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)
3.5
gyaoでざっと視聴。カンヌ映画祭監督賞受賞作。
ゲイカップルがぐだぐだつきあって別れない映画。

あらすじ。香港からちょうど地球の裏側に当たるアルゼンチンを旅するゲイのカップル、ウィン(レスリー・チャン)とファイ(トニー・レオン)。「やり直す」ための旅行にもかかわらず、イグアスの滝への道中で道に迷い喧嘩別れしてしまう。ひとりになったファイは旅費の不足を補うためブエノスアイレスのタンゴバーでドアマンとして働くが、そこへ白人男性とともにウィンが客として現れる。

以降ウィンは何度もファイに復縁を迫りそのたびファイは突き放すのだが、嫉妬した愛人に怪我を負わされたウィンがアパートに転がり込んできたことから、やむなく介護を引き受ける。ウィンとの生活にファイは安らかな幸せを感じるが、怪我の癒えたウィンはファイの留守に出歩くようになり、ファイは独占欲からウィンのパスポートを隠す。

一方、ファイは転職した中華料理店の同僚で台湾からの旅行者のチャン(チャン・チェン)と親しくなり、そんなファイのもとからウィンは去っていく。旅行資金が貯まったチャンは南米最南端の岬へ行き、そこで代わりに悩みを捨ててきてあげるからとファイにテープレコーダーを渡す。ファイはテープレコーダーを握りしめるが、言葉はなく、涙を流すしかなかった。

チャンの出発後、ファイは稼ぎのいい食肉工場に転職、旅費が貯まりイグアスの滝へと旅立つ。香港への帰途、ファイは台北のチャンの実家が営む屋台を訪れた。そこでファイはチャンの写真を一枚盗む。「もし会おうと思えば、どこでだって会うことができる」とファイは確信するのだった。

7/10点の秀作良作。
ぐだぐだつきあっている前半はあまり楽しめなかったが、後半のチャンが出てから、ファイがいきいきとしだして一気に面白くなった。前半部のぐだぐだした愛情より、さっぱりとした友情の方が面白い。
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