このレビューはネタバレを含みます
めっちゃ気狂いピエロ
不良少女モニカ+気狂いピエロ(原作)=気狂いピエロ(映画)って感じ
気狂いピエロの方がBGMの使い方が効果的で印象的だけど、この映画も気狂いピエロくらいの実験的で革命的なショットがある
なんなら気狂いピエロより感情を動かすという意味では効果的に新しいショットを使っている
カメラ目線のカットが効果的すぎる
船に乗っている時の一人称のようなシーケンスは2回出てくるが、2回とも意味が違ってくるし、アクション的な要素ではなくて、完全に感情を表現している。2回目はBGM、効果音も相待って、顔の表情よりも感情を伝える
アメリカ映画よりクローズドで、没入度も高い
ネオンのシーケンスは似ているというよりゴダールが真似したと感じた
後半に何度か出てきた、流石にハッピーな展開になるか、、と見せかけて意味のある顔の接写にやられた!
男女のすれ違いがテーマの一つだったり、海辺に逃げてまた戻ってくるというストーリーも似ている
大人は判ってくれないに出てくるポスターがこの映画だったり、終わり方がこの映画のパロディであることは有名で知ってたからトリュフォーを意識して観たけど、ゴダールっぽい印象だった
これはヌーヴェルバーグでは無いけど、明るいヌーヴェルバーグと暗いヌーヴェルバーグどちらもの良さを待ってる
観た後の感覚が、ヌーヴェルバーグの傑作を観た後とちょうど同じ感じ
いとこ同士と見比べてみたくもなる
もう10回くらいは少なくとも観る