大手ビデオゲーム会社を追放された開発者が、仲間たちとハッキングをして権利を取り戻そうとする。しかし自身がデジタル化されてプログラム内に取り込まれ、ゲームのキャラクターとして戦うことになる…というお話。
ちなみにタイトルの「トロン」は仲間が作った潜入プログラムで、主人公をサポートしてくれる無機質だけど優しいキャラクターの名前。
さすがに80年代の映像は今では少しキツい。特にフルCGの部分はポリゴンがカクカクで、SFCのスターフォックスを見ているようだった。
しかし、82年にマスター・コントロールと人側のインターフェースがパソコン内で戦うという構想はスゴい。まだゲームキャラが1ドットだった時代にここまで想像できる力が素晴らしすぎる。
そして「CGの中で人がアクションする」ということをこんなに前からやっていたんだな。90年代の色々な作品の参考になっていそうだ。
最後、早送りの夜景が映し出されるのは。我々もこの社会を構成しているひとつのプログラム…という暗喩だろうな。演出上手…!
鳥山明先生がDr.スランプの中で「『トロン』ちゅう映画はほんまにものすごい映像でした。えらい!!」とワク外に書いていた作品、やっと見られました!