さくらんぼ

エレファント・マンのさくらんぼのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
3.8
生まれながらの奇型ゆえ“エレファント・マン”と呼ばれ人間扱いされなかった実在の人物ジョン・ノリック(ジョン・ハート)。

極端に身体が変形したメリックの姿を見世物小屋で目にした優秀な外科医トリーヴズ(アンソニー・ホプキンス)は大きな衝撃を受け、彼を研究対象として病院で預かることに。当初は話さず怯え続けるメリックを知能が低いと思っていたが、知性溢れる穏やかな性格であることがわかっていく。

いつか観たいと思っていた作品。
実際のジョン・ノリックの画像を見て、映画の中の彼が決して誇張されていた訳ではないと愕然とする。

この作品は人間社会の素晴らしさと醜さ両方を表現していた。
見世物小屋というのは今の世の中では絶対にあり得ないけど、怖がったり偏見を持つ差別は残念ながらあると思う。
正直私も実際に観たら怖いと思ってしまうかもしれない。
トリーヴズ医師が本当に素晴らしい人だった。どうやったらああいう人になれるんだろう。

人種や病気の差別の問題が今なおあることを考えると現代の社会にも通じるものがあり考えさせられた作品だった。
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