「ミックマック」観てきた。
お話は発砲事件の流れ弾で頭に銃弾が残ってしまったバジルは、そのせいで職も住むところも失ってしまったがほとんどホームレスのガラクタ修理屋のプラカールと出会い、変な仲間たちと共にガラクタ集めを手伝うことに。新たな生活を得たバジルだったが、ある日、頭のピストルの弾を作っている会社と自分の父の命を奪った地雷製造会社を発見。人生をメチャクチャにした死の商人たちに仕返しをしようと企む。
「デリカテッセン」「アメリ」「エイリアン4」のジャン＝ピエール・ジュネ監督の新作。評判もいいようなので期待して観にいってきた。
ぶっちゃけた話し、おっさん版「アメリ」。これはこれでかなりのツボだった！主人公がホームレス同然だが個性的でユーモラスな仲間たちと悪徳武器商人をぎゃふんといわせる（ぎゃふんって
痛快！それもミックマック（いたずら）心満載でほとんどアメリっ！中盤あたりややダレるが後半は勢いづいて一気に登り詰める。ジュネ監督独特の世界観でブラックにクスリと笑わせるのはさすが。でてくるガジェット、暖色系の色遣いなどの映像センスがもう堪りません♪
どうもティム・バートンがイマイチの昨今、私のツボなブラックファンタジーはもうジャン＝ピエール・ジュネしかいないなと改めて思った1本だった。
ちなみにこの作品の撮影監督はジュネ監督とはシャネルのNo.5のCMでもコンビを組んだ永田鉄男。素晴らしい♪
（2010年10月12日レビュー転載）
