「マンティコア 怪物」観てきた。
あの「マジカル・ガール」のカルロス・ベルムト監督最新作です。
お話はゲームのクリーチャーデザイナーであるフリアンが隣の火事をきっかけにパニック発作に苦しむ。そこから彼の中にある変化が起き始めたからさぁ大変ってな話。
前の「マジカル・ガール」もヤバかったが本作もかなり攻めてきた。
主人公フリアンは目つきがどんどん梅図かずおのキャラみたいになっていく様よ。内なる“怪物”は抑えが効かなくなってついに…
トーンは常に淡々とシーンを追っていくのみ。劇伴もなし。独特な雰囲気で進むのだが終盤になって一気に“それ”は表に滲み出す。怖っ！フリアンの彼女にも抗えないある依存が滲み出す。
しかしこの監督は前作もそうだがほんと日本大好き。主人公は和食（寿司）大好き、伊藤潤二大好き、着信音は日本のゲーム「魔界村」のテーマらしい（私は分からなかった）、ノートPCで視てた動画は日本語の動物もの。ストーリーには全く関係ない。ちなみに前作は何故か長山洋子のアイドル時代の曲ががっつり使われてた。
誰にもススメられないGW初日にふさわしい作品でありました。
