マイノリティ

時計じかけのオレンジのマイノリティのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.8
言わずと知れた名匠スタンリー・キューブリック監督の代表作の一つです!

独特なファッションにハットを被った4人の若者。

彼らは造語を混ぜながら喋り、己の欲望のままに生きる犯罪者集団です。

他人の家に押し入り金品を奪い、部屋を荒らし住人に暴行を働く。

中でもリーダーのアレックスが酷くメンバーからも恐れられています。

他人の事なんか何とも思っていないアレックスは、いつものように仲間と強盗に向かいますが・・・。

いやぁ、今作は何度か観ているのですが、やっぱり凄い!

とにかく斬新!

ストーリーもかなりショッキングですが僕は今作に"美しさ"を感じました!

まず"色"の使い方!

オープニング、エンディングの頻繁に変わる原色をバックに表記されるクレジットなんかは今観てもカッコいい!

他にも部屋のシーンでの小物の数々。
登場人物の衣装。
クラシックに乗せた早回しの映像。

カメラワークなんかも監督のこだわりが見えます!

個人的に印象的だったのはある老作家がアレックスを思い出すシーンです!

無言で白目を剥きワナワナと震える老作家。

このシーンは凄い!

今作のストーリー、特にラストに於ける見解は観る人によって色んな意見があると思います。

しかし、今回の鑑賞で思ったのは
ストーリーよりも映像そのものの美しさ、斬新さを強く感じました!

何年か経って今作を観ると違う思いをするかも知れませんが。

様々なカルチャーに於いて多大な影響を未だ与え続ける珠玉の名作だと思います!