ゆうがer

エクソシストのゆうがerのネタバレレビュー・内容・結末

エクソシスト(1973年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

話:2.0怖さ:2.5映像:2.5
音楽:2.0演技:2.5時間:2.5 計14/20

メインビジュアル(○)±0

前半30分は退屈な時間だった。
タイトルに"エクソシスト"とあるように、"悪魔祓い"の話である事はわかる。
最も頼りになるはずの神父も、タイムマシンに頼るような発言をする。前半30分は、科学的(医療、精神病治療)にどうにか解決を試みる事で、今後の非科学的な展開(悪魔祓い)に至る"意味"を持たせているというのには関心した。しかし、その本題に入るまでが長く、飽きが来てしまった印象。

この映画を通して1番怖いと思ったシーンは、首に注射を刺して、血が吹き出すシーン。そこらにあるスプラッター映画より全然恐怖を感じた。

神父VS悪魔。
あまり馴染みのない"悪魔祓い"であるが、理解していなくとも、異常である状況に没入できた。

「デミー、なぜ私をこんな目に?」
(これが悪魔の囁きか。)
「私の母ではない。」
人間の心理を理解し、揺さぶる発言をする。
これが、"悪魔"であり、自分自身の心の中の"悪魔"でもあった。

終盤の、生き返らせたいのか、トドメを刺したいのかわからなくなるような暴力的な行動に面白さを感じた。

結末としては、悪魔を祓う事ができず、悪魔と共に、"自分の心の中の悪魔"と共に、自死する事を選んだ。
これは、神父ならではの"信仰心"が関係していて、イエスの最期に重ねたものであると思う。

有名な聞き覚えのある音楽が流れ、この映画のものだと初めて知った。
しかし、思いのほか流れるシーンが少なく、映画の導入部分とエンドロールのみなのは、少しがっかりした。
非常に不安感を煽る効果があると感じたので、もっとふんだんに使えば継続した怖さが倍増したと思う。
ゆうがer

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